あの小屋から変な声しないか?何やらハザードなアーカイブ風日記1日目
*このストーリー、描写などは全て作者の創造による産物です。
全てフィクションによるものです。事実とは異なる点についてご容赦ください。
近藤じいさんの日記帳より
16.3.2022
今夜もじゃ。あの若造夫婦のやつらは、本当にけしからん奴らじゃ。
わしが、ごみの日が間違えているぞと教えてやっただけじゃ。
じゃのに、わしの自転車のカゴにそのゴミを押し込んできやがった。
「ここなら、きょうはごみの日だよなぁ?」
髪の半分をピンクに染めおってからに、このわかぞうが。
「ハルキ、頭いいー笑」
ショートヘアの少し派手な、二十歳そこそこという外見。
確かに男好きのする見た目の女じゃが、何せ頭の悪い女じゃ。
こんな老人をいたぶり追って、この二人はロクな死に目に合わんぞ。
きゃつの親の顔でも見たいものじゃ。
この自転車は良く乗っていた妻の忘れ形見じゃ。
昨年、闘病の末に亡くなった妻、瑠璃。
想い出まで怪我されたようで、涙が出そうじゃった。
興味でも失せたように、若造夫婦は駐車場の方へと消えていきやがった。
このアパートの駐車場には古いガレージが隣接している。
錆びて腐食がひどく、夜は地域住民は気味が悪いと傍に寄りたがらない。
不意に妻を思い出した。幸せな記憶。
またあの一人の食卓リビングへ、テレビでも見るかのぉ。
家のドアを開けようとした頃じゃ。
若い男女の悲鳴が鳴り響く……
苦痛で悶えるようじゃ。
戦時中を経験したワシには聞き覚えのある悍ましい雰囲気じゃ。
気のせいじゃろうか……
あの夫婦の声かのぅ……
「よう分らんが、いい気味じゃ。」
わしは、少しすっとした気分じゃった。
しかし、何があったんじゃろうかな……
次の日記へ。
*ある有名なホラーゲームの日記アーカイブ風に、文章にしたいと思っていたので、試験的に投稿してみました。
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— たなひゅん。 (@victowintokeeps) 2022年3月15日
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